こんばんは。YuuuuKiです。
【脱出ワールドの作り方】第16回は【コマンド】についてです。
↓【脱出ワールドの作り方】って何?という方はこちらの記事参照。↓
脱出ワールドでは、モブやプレイヤーのセリフをチャット欄に表示することがあります。
その表示が速かったり、遅かったりして読みにくいと感じたことはありませんか?
今回はセリフを読みやすくするためのポイントを紹介します。
解説
私がセリフの表示について意識しているポイントは次の3つです。
・短く区切る
・基準は60tick
・プレイヤーのツッコミを待つ
1つずつ見ていきましょう。
短く区切る
例えば、次のような会話があったとします。
タロウ「こんにちは!私の名前はタロウだ。この村で農家をやっているんだ。キミ、見ない顔だね。この村に何をしに来たんだい?」
私「こんにちは。冒険していたら迷ってしまって……道を聞いてもいいですか?」
これをチャット欄に表示してみます。
次の二つのパターンのどちらが読みやすいと感じますか?
パターン2の方が一度に表示されるセリフの長さが短く、読みやすいのではないでしょうか?
デフォルト設定ではチャット欄の表示は10秒で消えてしまいます。
長いセリフを表示するとプレイヤーが読み切る前に消えてしまうので、短く区切ったほうが良いと思います。
基準は60tick
先ほどのパターン2の場合でも、セリフの表示間隔が短かったり長かったりすると読みにくくなってしまいます。
ここで、そもそも表示間隔をどうやって変えるのかを説明しておきましょう。
私の場合、複数のセリフを表示するときは下記のようにsayコマンドを書いたコマンドブロックを連結して実行しています。
コマンドブロックには「ティックの遅延」という欄(図中赤枠)があり、「書かれたコマンドを実行するまでの時間」を変更することができます。
これを使ってセリフの表示間隔を調整しています。
「ティック=tick」とはマイクラ内における時間単位であり、「1tick=0.05秒」です。
どのくらいの間隔だとちょうど良いかはセリフの長さにもよるので難しいですが、私の場合は「60tick=3秒」を基準にしています。
まずは60tick間隔で表示してみて、短いと感じたら長く、長いと感じたら短く調整します。
先ほどパターン2では、全てのセリフを60tick間隔で表示していました。
個人の感覚になるかもしれませんが、私的には下記のように調整した方が丁度良く感じます。
他に比べて少し長いセリフの後を90tickにしています。
タロウ「こんにちは!私の名前はタロウだ。」
60tick
タロウ「この村で農家をやっているんだ。」
60tick
タロウ「キミ、見ない顔だね。この村に何をしに来たんだい?」
90tick
私「こんにちは。冒険していたら迷ってしまって……」
90tick
私「道を聞いてもいいですか?」
実際に調整した後の表示は下記のようになります。
先ほどよりも読みやすくなったでしょうか?
慣れてくるとセリフを見ただけで「これは60tickでいけるな」とか、「90tickくらいのほうが良いな」などと分かってくると思います。
プレイヤーのツッコミを待て
60tickを基準に、短いと感じたら長く、長いと感じたら短く調整すると書きましたが、例外的に少し長めに間隔を取る場合があります。
それは「プレイヤーがツッコミたくなるセリフの後」です。
具体的に説明したいので、私が過去に配布したワールド「エンドレス・スピーチ」を例に挙げます。
既にプレイしたことがある方、ネタバレOKという方はお進みください。
実例
ネタバレ注意
「プレイヤーがツッコミたくなるセリフの後」とはどういうことでしょうか?
「エンドレス・スピーチ」では、福田先生という顔がフグにしか見えない先生が出てきます。
福田先生に話しかけると、こんなセリフが流れます。
この「ったく、少し顔がフグに似てるからって変なあだ名で呼びよって…」の後、
思わず「いや似てるどころじゃないだろ!」とか「フグにしか見えない!」とかツッコミたくなりませんか?
というわけで、プレイヤーがそのツッコミをする時間分、このセリフの後は少し長めに120tickの間隔を取っています。
実際、単純に読むだけであれば90tickでも十分でしょう。
しかし、ツッコミの時間を確保していないとツッコンでいる間に次のセリフに進んでしまうので、プレイヤーは急いでセリフを読まないといけなくなってしまいます。
(ちなみに、この直前の「フグ田じゃない!福田だよっ!」の後も少し長めです。某芸人さんのネタに似ていると気付いた人のツッコミに備えています。)
まとめ
今回はセリフを読みやすくするポイントについて書きました。
文章を読む速さは人によって違うため、制作者とプレイヤーでも感覚が異なるかもしれません。
そのため、私はプレイ後のアンケートでセリフのスピードや長さに問題なかったかどうかを尋ねるようにしています。
プレイヤーの目線に立ち、快適に読めるように調整を重ねましょう。
以上、読んでいただきありがとうございました。