YuuuuKiのマイクラ日記

マイクラ配布ワールド制作のこと中心にのんびり書いていきます!

謎の存在理由としてのストーリー【脱出ワールドの作り方】【ストーリー】

こんばんは。YuuuuKiです。

 

【脱出ワールドの作り方】第15回は【ストーリー】についてです。

↓【脱出ワールドの作り方】って何?という方はこちらの記事参照。↓

yuuuuki.hateblo.jp

脱出ワールドって、なぜ謎が存在するんでしょうか?

「ストーリー」がその疑問を解決してくれるかもしれません。

解説

例えば、とある家を舞台にした脱出ゲームを考えてみましょう。

 

ゲームを始めると、特に何の説明もなく、主人公は家の中に閉じ込められていました。

そして、家の中を探索しているとこんな部屋を見つけました。

居間に入るにはパスワードの入力が必要みたいですね。

ヒントの紙も貼られています。

 

さて、この状況、現実的に考えると色々と疑問が湧きます。

なぜ家の中に謎解きがあるんでしょうか?

居間にパスワード付きの鍵がついてる家なんてあるんでしょうか?

ヒントのメモは誰が貼ったんでしょうか?

庭の花が枯れてしまったらどうするんでしょうか?

 

脱出ゲームだからと言ってしまえば終わりですが、釈然としない感じはあります。

 

では、ゲームの前にこんなストーリーの説明があったらどうでしょうか?

今日、僕はおじいちゃんの家に遊びに来た。

おじいちゃんは発明家で、カラクリを作るのが大好きだ。

さっそく家に入ると、玄関におじいちゃんが書いたメモが落ちていた。

「居間におやつがあるよ。謎を解いて入ってね。」

それを読んだ僕は居間へ向かった……

この場合は、居間の扉にパスワードがかかっていても、ヒントの紙があっても、庭の花が造花であっても、カラクリ好きのおじいちゃんが用意したという理由で説明できます。

ストーリーによって謎の存在理由を明確にすることができました。

 

では、私が過去に配布したワールド「豪華客船からの招待状」を例に、もう少し具体的に解説します。

既にプレイしたことがある方、ネタバレOKという方はお進みください。

youtu.be

実例

ネタバレ注意

豪華客船になぜ謎が存在しているのか?

このワールドを考える上でとても悩みました。

現実の船にはもちろん謎解きなんてありません。

また、船にはプレイヤー以外のお客さんも乗っているはずです。

船内施設を利用するのに謎解きが必要だと他のお客さんが困らないでしょうか?

船の乗客たち

いっそのこと人が乗っていない幽霊船にしようかとも考えましたが、その場合だとなぜプレイヤーが一人だけ船にいるのかということを考えないといけません。

また、豪華客船というイメージも壊したくありませんでした。

 

結局あれこれ考えて思いついたのが、「船長が船内での謎解きイベントを企画した」というストーリーです。

イベントであれば謎が存在しても不自然ではありません。

プレイヤー以外のお客さんについても、一緒にイベントに参加していることにすれば問題ありません。(実際にはほとんどの乗客が参加を拒否しましたが…)

また、「イベントをクリアする」というプレイヤーが謎を解き進める目的も明確にすることができました。

まとめ

今回は、ストーリーによって謎の存在理由が明確になることについて書きました。

「なぜそこに謎が存在するのか?」

改めて考えてみることで面白いストーリーができるかもしれません。

 

以上、読んでいただきありがとうございました。

 

 

(おまけ)

余談です。

私がストーリーについて色々と考えるようになったのは、下記の動画でマジシャンの「たかお晃市」さんのお話を聞いたことがきっかけです。

www.youtube.com

30分くらいのところで「ジグザグボックス」というマジックが話題に挙げられています。

見たことがある人もいるかもしれませんが、人が箱に入った後、箱の一部をずらすと体も一緒にずれてジグザグになってしまうというマジックです。

このマジックについて、たかおさんは

「なぜ箱に入るのか?」

「なぜジグザグになるのか?」

という疑問を投げかけています。

そういうマジックだからと言ってしまえば終わりですが、たかおさんは「ストーリー」を取り入れることで、この疑問を解決し、お客さんをもっと惹きつけることができると語っています。

興味のある方はぜひ動画をご覧ください。