こんばんは。YuuuuKiです。
【脱出ワールドの作り方】第11回は【企画・設計】についてです。
↓【脱出ワールドの作り方】って何?という方はこちらの記事参照。↓
プレイヤーが「何をしたらいいのかわからない」と思わないように、謎解きやミニゲームのルールは丁寧に説明するべきです。
しかし、一から十まで説明しすぎないことも一つの方法です。
解説
皆さんは家電などを買ったときに取扱説明書を読むタイプでしょうか?
読まずに操作してしまう人も結構多いのではないかと思います。
理由としては、読むのがめんどくさいとか、触ってみたほうが分かりやすいといったところでしょうか。
脱出ワールドにおける謎解きやミニゲームのルール説明も、あまり説明しすぎると家電の取説と同じ扱いを受けてしまいます。
要点を絞り、簡潔に説明することが大切です。
さらに、より理想的なのはルール自体を「プレイヤーが自力で発見する仕組み」になっていることです。
このあたりは具体例がないと説明しにくいので、さっそく実例に進みたいと思います。
私が過去に配布したワールド「境界の夜祭」を例に解説します。
既にプレイしたことがある方、ネタバレOKという方はお進みください。
実例
ネタバレ注意
「境界の夜祭」では、「狐像を誘導するミニゲーム」があります。
このミニゲームのルールを「あえて」文章で説明すると、下記のとおりです。
1. 開始ボタンを押すと狐像が動き出す。狐像は彩釉テラコッタ(矢印が書かれたテラコッタ)の上をその矢印の向きに動く。
2. 狐像の進路(原金のブロックの上)にテラコッタを置いていく。
3. 狐像をゴールまで誘導できればクリア。
※注意点1:テラコッタを設置できない場所もある。そこでは時間経過や、近くのボタン・感圧版を押すことによって一時的にテラコッタが現れる。
※注意点2:テラコッタが無い場所に狐像が乗ると、最初からやり直しになる。
※注意点3:スタートボタンを押す前に設置したテラコッタは、スタートボタンを押すとすべて消える。
一方で、実際にワールド内にあるのは「狐を光まで導け」、「開始」、「やり直し」、「ブロックとツルハシは上のボタンで補充可能」と書かれた看板とチェストのみです。
プレイヤーには上記のルールを自分自身で見つけ、理解するように仕向けています。
ここで、実際に本作をプレイしていただいた方の動画を見てみましょう。
下記の動画は「やっぱりじぇいさん」という配信者の方が本作をプレイしている動画です。
59:13~狐像のミニゲームを始めています。
プレイする様子を見ていると、
まず開始ボタンを押してみる
⇒狐像が動き出すと理解する(狐像はテラコッタの上を進むと理解する)
⇒テラコッタを並べて狐像をゴールまで導けばよいと理解する
といったように、徐々にルールを発見して理解していく様子が分かります。
また、上述の注意点1~3にも次第に気付いていきます。(注意点3に見事に引っかかってますね。。)
このように「プレイヤーが自力で発見する仕組み」になっていることで、プレイヤーはルールを理解できたこと自体に喜びや満足感を得られます。
こちらが一から十まで説明するのではなく、自分自身で見つけてもらうということが大切なのです。
ただし、説明が無さ過ぎると、発見できずに「何をしたらいいのかわからない」状態になるので注意しましょう。
ちなみに、このミニゲームにはちょっとした裏技があります。
矢印を一周させるようにテラコッタを置くと、狐像をループさせることができます。
こうしておくことで狐像に追われる心配なく、ゆっくりとゴールまでのテラコッタを並べることができます。
「裏技を発見する」というのもプレイヤーが喜ぶ要素の一つだと思います。
まとめ
今回は謎解きやミニゲームのルール説明について書きました。
「プレイヤーが自力で発見する仕組み」をぜひ心掛けてみてください。
以上、読んでいただきありがとうございました。